謹賀新年 〜2009年初ライブ、H.E.A.T. / Andre Matos / EDGUY


明けましておめでとうございます。
遅くなってしまって申し訳ない。

今年はたくさん旅行に行く予定です。
ライブももちろん行きますが、それより旅行のほうに重点を置いた年になる気がします。
今のところ何箇所か予定はありますが、どれもとても楽しみで、
今までにない刺激的な体験が出来そうな予感がします。

行った後には差しさわりの無い範囲内で写真をupしますね。


では、本題。

昨日、今年初ライブに行ってきました。
Firefestで注目を浴びた(んじゃないかな、と思われる)H.E.A.Tと、
Angraアンドレ・マトスを前座にしたがえたEDGUYのロンドン公演です。
EDGUYは日本にいた頃から是非、是非観たかったバンドなので、非常に嬉しかった!!

で、土曜日に公演が終了した後会場から会社に直行し、日曜の朝まで仕事してました。
というわけで、もう脳味噌がフラフラです。
でも、書かずにはいられなかったので、書きます。ライブレポ。

オールスタンディングのメタルのライブなので、内容は物凄く大雑把にしか書きません。
だってメモなんかとる余裕ないもの。

会場はロンドンの都心部から少し北に行った、やや若者向けのエリアにあるライブハウスです。
予想していたより遥かに狭かった。
会場ではビールを飲んですでに軽く出来上がっている人たちも多く、
音楽をじっくり楽しみたい人にはちょっと不向きかもしれない環境です。

音響チェックにSteely Danを使っていたのが印象的でした。
Rikki Don't Lose That Number」とかTOTOファンにはおなじみの「Bodhisattva」とかが流れてて、
嬉しくなっちゃいました。
これは音響さんの趣味なのか、TOTO好きのH.E.A.T.の仕業なのかはわかりませんが。


ではでは、レポートに移りましょう。
EDGUYは日本公演もあるということで、ネタバレしまくりです。
なので、「続きを読む」を発動します。



H.E.A.T


率直に言って、メチャメチャ良かった!!
日本人でたぶん一番彼らのライブを観ている一人かもしれません(笑)。
Firefestでエリックくんが代理で歌ったときも悪くは無かったけれど、
これが彼らの本領発揮なんだな、と思わせるパワフルでエンターテインメント性の高いステージ。
ヴォーカルのKennyは今日登場した3人のヴォーカルのなかでもっとも卓越したパフォーマンスでした。
全員がのびのびやっていて、それが他のメンバーの誰の邪魔にもならない。
Kennyが復帰したのは喜ばしい限り。
レンジが広く、シャウトも完璧。
病気の影響を感じさせないパワー溢れるステージング。
ギタリストのソロのときにマイクスタンドでエア・ギターをやって笑いをとっていました。
メンバーもいつものメンバーで出来るのと慣れとで以前より硬さが取れていて、いい感じでした。
ヴォーカルは最初の数曲は少し硬さがあったものの、そのおかげで「はぁ〜ん」のクセが少なく、
個人的にはよかったかな(笑)。
観客が手拍子を打ったり、感心した表情で見上げているのがわかったのか、
だんだんメンバーも乗ってきて、次第に「はぁ〜ん」が出てきましたw
「Cry」での絶唱は見事の一言!!
楽器隊のテクニックも申し分ないし、メロディのセンスが素晴らしい。
これはいいバンドだ。
初めて見た観客も、拳を突き上げて応援していました。
モッシュが無いしマイナーなバンドなので、誰も騒げなかったのが私にはよかったようです。

しかし、北欧はなんでこんなにクオリティの高いバンドばかりを次々と輩出できるのでしょう。
驚くばかりです。


Andre Matos

「Let It Go」から開始したのは予想通りのセットリスト。
声が出ていないのか、音のバランスが悪いのか。
完全に楽器負けしてしまっていました。
それでも指揮者のように観客を操ってノらせるステージ上の佇まいには風格があって、
マイクスタンドさばきも華やかで。
「日本盤のボーナストラックにしか収録されていない曲をやるよ」
と言ったときに、周囲の人が私の肩を叩いてにっこり笑ってくれたのが嬉しかった。
「みんな知っている曲だから歌ってくれ!JOURNEYは知ってるよな!?」
もちろんです。
「Separate Ways」が炸裂!これは嬉しい。
が、観客のノリがイマイチだなぁ。
観客層がちょっと違うのかなぁ…
最後は必殺の「Unfinished Allegro - Carry On」。
これはたまらん。
彼はちょっとタメるクセがあるのですが、ちょっとタメすぎたかなぁ。
もうちょっとばっさり歌って欲しいんだけど。
でも、やっぱりキーソロの「hey, hey」は盛り上がる!
この曲は名曲ですよ。


EDGUY

こういうバンドをモッシュピット無しで観ることは出来ないのでしょうか。
聴きたいんだよ、彼らの演奏を、歌を。
暴れてるだけならCDかけてりゃいいだろって気がする。
まぁ、今日はまだマシでした。文句は言うまい。
トビーは「かっこかわいい」とでも言うのでしょうか。
アクションは派手だしルックスはいい、声もよく出ている。
しかしどことないヤンチャぶりが可愛らしくもある。
ロック好きの悪童が大きくなった感じなのです。

ただ、歌詞を覚えてないのは頂けないな。
しかもアルバムの代表曲であるの「Ministry Of Saints」の歌詞を忘れてカンペを見に行き、
中央に戻ったあとでまた忘れるってのはかっこ悪い。

選曲がイマイチだったなぁ。。。
ヨーロッパ向けのスラッシーだったりヘヴィだったりな曲が多く、
ツーバスドコドコ爆走系/美メロ系の曲が無かったのが寂しい。
そんななかで「腰抜けなバラードをやろう」と言って始めた「Save Me」は
溜飲を下げてくれました。
個人的に思っていた「聴きたい曲」は1曲もやってくれず、寂しい限りです。
「Vain Glory Opera」から「Out Of Control」、「Theater Of Salvation」から「The Headless Game」など、
古い曲が飛び出しましたが、「Hellfire Club」「Rocet Ride」からの曲はそれぞれ1・2曲ずつ。
う〜ん、ちょっと寂しいなぁ。

でも、演奏陣はキレキレだし、トビーも楽しそうなので、観ていて楽しいメタルライブでした。
フォーメーションだったり、腰を左右に振っておどけてみたりと、楽しさが伝わってきます。
長身のイェンスは佇まいだけで強烈にかっこいいし、ダークとツインなんかかまされた日には、
もう2人まとめてやんややんやの大喝采を浴びせたい!
エクセルのほうのトビーはメロディアスなベースソロまで披露してくれたし、
フェリックスは相変わらずキレのいいドラミングが冴えていて、地に足のついた疾走感を担っている感じです。
が。歌詞を覚えていないトビーといい、キラーチューンに欠ける選曲といい。
ちょっと期待しすぎちゃったのかな。。。


総評は、なかなか楽しかったけれど、H.E.A.T.の出来が良すぎたかな、という感じです。
曲数が少ないからラクだというのもあるかもしれないけれど。
Andreはちょっとしょっぱかったかなぁ。ステージングは華やかだったから楽しかったけど (^-^)
EDGUYは楽しいですねぇ。ただ、日本に行くまでには歌詞を完璧に覚えておきましょうね☆