ライブレポート?体験記? 〜Firefest Day 2〜

お待たせ致しました。
もしかしたら世界最速かもしれない(そうじゃなくても保証しない)、
Firefest Vの体験記@Day2です。

この日は日曜日、休日出勤も無し。
朝食を食べて散歩がてら会場近くの大通りを覗いて、フラフラ歩いて、
会場近くのスタバでDay1の感想をノートに記しつつお茶を飲んで、
1時間ほど前に会場入りの列に並びました。
甲斐あって、とてもいい場所で全部のバンドのパフォーマンスを
じっくり観ることができました。
が、当然のことながら帰るときにはもう両足が悲鳴をあげていました。。。

ではでは、相変わらずメッチャクチャに長いレポートですが、
お付き合いくださいまし。


Burn 12.20 – 12.45
David Readman 13.05 – 13.55
HEAT 14.15 – 15.05
Rox Diamond 15.25 – 16.20
Mitch Malloy 16.40 – 17.35
White Sister 17.55 – 18.55
Tall Stories 19.15 – 20.15
Danger Danger 20.35 – 21.40
Firehouse 22.00 – 23.15



まだ昼間の12時を少しまわったところだというのに、
もうHardrock Festivalの第2幕の幕開けです。

「もう真夜中だってつもりになってくれよ!」

登場したのは、40歳はくだらないであろう中年の6人組。
ジョー・リン・ターナー松方弘樹を加えた感じの、
元伊達男風というか、仁侠映画に出てきそうな感じのヴォーカルが印象的。
でも、物腰穏やかな感じで、とても好感が持てました。
声は深みのある中音域が魅力で、クセも特に無く。

ギタリストもたいがいおっさんでしたが、メロディのセンスが抜群によく、
テクニックは十分に高く、弾き倒しても邪魔にならない。
素晴らしいプレイを披露してくれました。
本当に上手かった!
ただ、ちょっと弾きまくりが気になったので、もうちょっと
さじ加減を塩梅できたら、名手と言っても過言じゃないでしょう。

自分たちがまだここでもマイナーだ、ということを自覚しているようで、
曲に集中して聴いてもらおう、というスタンスが明確で、これが功を奏したように思えます。
「バンド名からわかるとおり、イギリス出身だよ」と頬を弛ませる姿には、
なんだか余裕すら感じました。

「Pray For The Rain」という曲は長いギターソロとSEもはいり、
彼らのセットリストのハイライトだったでしょう。
30分程度の短いセットだったこと、ヒットが無いのはやはり辛いものがありますが、
好意的な反応を得ていたのは間違いが無いでしょう。


2日連続のステージとなる彼ですが、1日目が終わって勝手がわかったのか、
自分がルールブックになるソロのステージだからか、非常にリラックスした様子でした。
1日目は黒、2日目は白のお召し物。金髪によく映える。

「時計は…まだ12:45。なのにみんないるよ!!」と上機嫌。
「外、雨はまだ降ってる?」

No!!

そう、この日は朝から雨でしたが、10:00くらいには止んでいました。
この返事に、Davidは苦笑。
昨日Jeff Scott SotoにMCで天気のことをチクリと言われたことを踏まえて、こんなことを言っていました。

「みんなが言うんだよ、イギリスは雨ばっかりだって。
でも、いつも降っているわけじゃなくて、人が来ると降るんだよなぁ…」

MCというかもはやボヤキです。
上機嫌のDavid、ボヤキはさらに続きます。

「実は、今日から冬時間に切り替わったんだよね。
それにすっかり気がつかなくて。
目が覚めたら時計が8時だったから、ケータリングの朝ごはんを摂ろうとしたんだ。
そしたら、‘デイヴィッド、もう9時だからケータリングは終わりだよ’って言われちゃった。
仕方が無いから朝ごはんにはポテチを食べた。
会場でおんなじメにあったヤツはいるかっ!?」

約1/3が手を挙げる。
これにはDavidも大笑い。

持ち曲が少ないので、ソロアルバムの曲はほとんどやっていました。
「Without You」、「Evel Combination」、「Take These Tears」、「Prisoner Of Shame」、
「No Peace For The Wicked」、「Long Way To Heaven」、「Over The Ocean」、
「Wild In The City」、「Don't Let It Slip Away」。

メンバーはリードギターがSilent Forceのアレックス、セカンドギターがウヴェ。
アレックスだけ黒髪パーマの長髪に全身黒、というメタメタしいいでたちだったので、
見た目だけちょっと浮いていました。
PC69のときより「ツインリード」っぽい演奏が観られて、
ツインリード燃えの真魚としては嬉しい限り。
でも、Place Vandomeでウヴェを知った変わり者からすれば、
リズムの刻みにウヴェのセンスの良さを感じてしまいます。
ファンからすると違うよって言われてしまそうですが。。。

アレックスはメタメタしいいでたちながら
流麗でツボを抑えたプレイ。
ヴォーカリストのソロなので絶対ヴォーカルより目立っちゃいけないですが、
本当にツボをきっちり抑えてメロディアスで。
ヴォーカリストのソロのステージにあらまほしきギタープレイです。

ベースがローマンという若くて大変に背の小さい人。
隣がでっかいウヴェで、彼の分のマイクテストのときに思いっきり背伸びをしていたのが印象的。
彼がコーラス担当でした。うまかったっ!!
ドラムはクリス、と呼ばれていた、いかついお兄さん。

PC69よりポップよりのハードロックだし、とても和やかな雰囲気のステージでした。
この人はもう何を歌っても完璧というか、抜群の安定感があります。
CDで歌えるものはライブでも歌えて当たり前。
本当はそうあるべきなのですが、それを非常に高いレベルでこなしている。

「Wild In The City」ではサビでちゃんと拳を突き上げて観客が歌っている。
これはやっぱり嬉しいよね。
昨日のステージで肩の力が抜けたのか、Vサインを連発していました。
ずっとニコニコして、その笑顔のままガンガン歌い倒すから凄いというか怖いというか。

Davidは最後2曲くらい、しきりに時間を気にする仕草を見せていました。
最後はスタッフに軽く時間を確認した後で、時間があったらしく
「アレックスと組んだ新作で、Voodoo Circleから、Kingdome Of Painをやるよ」
と、新作からの曲でした。
それでもしっかりノッている観客。
さすがだ。



80年代に生まれたHR/HM好きの私には、2つほど「知っているようで実は知らない」ものがあります。
その2つとは、グルーピーとヘアメタル。
まぁ、前者は私にとっては都市伝説のようなものです(が、今でもいるみたいですね。
40代の現役グルーピーとかって、そのまま化石標本にでもしとけばいいのに。。。)。

そして、この日、もうひとつの「都市伝説」を見ることが出来ました。
なんだ、この恥ずかしいファッションは。
ふっわふわの金髪や茶色の髪、襟元から提げたグラサン、タンクトップ、羽根飾りつきの帽子。
2人のギター、ドラムは細くて見栄えがいいのですが、ベースとキーは太い。
ベースはふわふわの金髪巻き毛でヒゲもないので、男性か女性か途中までわかりませんでした。
結局男性みたいです。伊集院光にそっくりだった。

ヴォーカルは心臓の緊急手術とかで参加できず、Eclipsというバンドから助っ人を呼んでいました。
これが若い!やっと20歳くらいかな?
腕とかまだ筋肉になりきっていないし、線が凄く細いし、ヒゲもないし、お肌はスベスベだし。
そのクセ、パワーのある声で安定感も十分。
メンバーは凄く動くし、ギターもとても上手い。

急ごしらえのバンドなので、カヴァーで持たせるのは仕方が無い。
「僕らの同郷のバンドの曲をやるよ。」
彼らはスウェーデン出身。もうここで気がつきますね。

おっと、「Cherokee」か。これはまだ無難といえるでしょう。
「Final Countdown」なんかやらかしたらおきて破りの反則技です。
が、コイツら、数分の後に大反則を犯すことになります。

次のゲストヴォーカルは…ちょっと聞き取れなかった orz

Whitesnakeの「Fool For Your Loving」。
もう、Firefestに来るくらいの人間ならイントロでわかるでしょう。
歌詞を完璧に覚えている自分に呆れた。
この選曲、反則ギリギリだなw

「みんな、歌ってくれ!」

ウワウワウウウウ…。
こりゃイカンだろ。「Livin' On A Prayer」なんて、ノらないほうがおかしいさ。
もちろん全員大熱唱です。
私?愚問ですね。上ハモを歌うに決まっています(アホか)。

みんなが、「いい汗かいたなぁ!」みたいな顔をしていたとき。
このバンドは、やってはいけない一線を笑顔で踏みにじりました。

キーが♪ミシファ#シソシシシ♪。
世間ではこういうのを、「ドーピング」といいます。
「Separate Ways」です。
Firefestに来る人にとって、JOURNEYなんて基本中の基本、教科書というか掛け算九九のレベルです。
彼らの最大のヒット曲なんて、歌えて当然の域を超えています。
それが証拠に、最後のヴォーカルのタイミングに関してはEclipsのヴォーカル氏よりも
観客のほうが正確でした。
たぶん、彼はリアルタイムではないのでしょう(私も違いますが)。



Youtubeで見たときは立派なヘアメタルバンドだったのに。
なんという劣化か。
ずいぶんなおじいちゃんバンドになってしまっていました。

正直言って、このバンドは辛かったな。
ヴォーカルは上手いし、演奏もいいんだけど、訴求力が弱すぎる。
ヒット曲はないし、話題性も無い。
イギリス初上陸とのことで、どうアピールしていいかもわからない。
だったら簡単なフレーズを選んで観客に歌わせて、サビで一緒に歌わせるとか、
何かやり方もあっただろうけど。
地に足が着いていないというか、みんな自分のことで一杯一杯で、目が泳いでいた。
キーはRolandYamahaの計3台。40万円はくだらないでしょうが、その割に音が貧弱。

私が以前素人バンドのキー弾きだったとき、自分の映像をDVDで観て気づいたことがあります。
右手しか使わないとき左手がお留守になっていると、非常にかっこわるい。
それ以来、私は右手しか使わないとき、左手はキーの肩に置くようにしました。
見栄えもいいしね。

このバンドのキー、ただでさえおじいちゃんなのに、左手がお留守で全く観客を煽らない。
萎える。
アメリカから来た熱心なファンはノリノリでしたが。
観ている人たちも困惑気味でした。


今回のライブで最高峰のハンサムさんです。
若き日のロバート・プラントを髣髴とさせるゴージャスな巻き毛はやや赤みを帯びた金髪。
長身痩躯。高い鼻とシャープな目元、アゴ、形のよい唇。
いかにもアメリカ〜ンな美形で好みじゃないですが、女の子がキャーキャーいうのはわかります。
確かにかっこいいのはいいことだ ('-^)

私のお目当ては彼のゲストギタリスト、Tommy Denanderでした。
でっぷりとした、というかもう肥満体型の人がギターのセットを始めた。
軽く弾きだして、え、と思った。
この人、上手いんですけど…。
そして、誰かが叫んだ。
「トミー!!」
振り返った肥満体は、私が憧れたトミー・デナンダーその人でした。
なんということか…。

しかし、お茶目な彼はカメラが見えるとカメラににじりよってポーズを変えて、
撮って撮ってと近寄ってきます。
今回はカメラを自粛した私ですが、せっかくなのでカメラを構えると、
彼がアゴをひいてカメラ目線で決め顔を作ってくれましたw

Youtubeで見たときはミッチのあまりの「アメリカ〜ン」な雰囲気を敬遠していたのですが、
歌い始めてびっくり。
鬼のように歌が上手い。
1日目のTykettoのダニー・ヴォーンのような鬼気迫る凄みは無いですが、
音の要素を一切落とさずにお腹の底から綺麗に声が届いてくる。
張りの有る伸びやかな歌声。
パワー十分のハイトーンだけでなく、繊細なビブラートも実に美しい。
これは凄い!
しかもあるときはギターを弾きながら、あるときは右に左に動きながら、
完璧以上の歌唱力。
聴いていて本当に心地よい。
本人もとても心地良さそうに歌うし、アイドルアイドルした振る舞いをしないので、
非常に好感が持てました。
天は人に3物(ルックス、作曲、歌唱力)を与えたもうたのですね。

「Is there any cowboy in this house!?」

と言われて、「え、'Wanted Dead Or Alive'?」と思った私は勉強不足でした。
「Cowboy and Ballerina」という曲でした。
軽やかにギターをかき鳴らすミッチ。
手足が長いので、無骨なレスポールも映えてかっこいい。

トミーはRadioactiveやLos Angelesのプレイから無機質な感じのギターを弾く人かと思っていましたが、
さすがは北欧の名手と謳われただけあって、どんな曲でも印象的なフレーズをちりばめて、
歌は邪魔しない。

極めつけは、「Nobody Wins In This War」。
イントロの寂寞としたフレーズで、ゾクッとしました。
2・3音で空気の色を変えられるレベルです。
こういうプレイも出来るんだ。当然っちゃ当然だけど。
激しい泣きだけじゃなくて、こういう涙が出ないような泣きも出来るギタリストって、
上手いなぁと思います。
もちろんミッチの感情を押し殺した歌い出しもはまって、もう完璧と言わざるを得ません。
感情の揺れがそのまま声に伝わるかのような素晴らしい表現力。
さすが、VAN HALENの3代目ヴォーカル候補になっただけあって、
伊達な上手さじゃありません。
サミーより暗い雰囲気ですが、歌唱力ではおさおさ劣りはしないでしょう。

最後は軽快なリフから「Anything At All」…
と思わせてJOURNEYの「Stone In Love」!!
これには観客も大喜び。
絶好調のヴォーカルで軽々とハイトーンを歌い上げて、本編の「Anything At All」。
弾ける様なヴォーカルで、笑顔から白い歯がこぼれる。
かっこいいよ、この人。


運び込まれる3台のキー。
1台はRolandのAxisという真っ赤なショル・キー(私の友人の間では通称カジキマグロ)。
キーは2人か。
これは分厚い演奏になりそうだよ。
私は残念ながらこのバンドを全く知りませんでした。
が、観客は盛大な歓声で迎えます。
カジキマグロをまな板に載せてキーはスタンバイ。
すると、袖から巨漢のベーシストが出てきました。
灰色の長いスーツジャケットに、バンダナに山高帽という異様な姿。
ごっつい見た目に似合わない、甘めのヴォーカルで、見た目にふさわしい安定感と重量感w
おお、メロディアス、そしてキーが分厚く、コーラスも見事。
ベースとカジキマグロキーのツインヴォーカルバンドです。
演奏は堅実だし、キーが綺麗に彩を添えているし、ハモリは綺麗だし、
いわゆるメロハーの典型ですね。
16年ぶりか何かでイギリスでライブをやるそうで、本人たちもテンションが限界まで高いです。
これで観客が乗らないはずはない。
それにしてもカジキマグロキーのTシャツはどうにかならんか。
きっと渡英ついでにロンドン観光でもして買ったであろう
「Mind The Gap」(地下鉄の「足元にご注意ください」のアナウンスのこと)柄のシャツってさw

「お前たち、撮影してやる〜!!」と自分のデジカメで観客を撮影するベースヴォーカルw
イギリスでやるのは初めてとかで、興奮しているのか、実に饒舌です。
「たくさん昔のもやるからね!!」
と言ったら、熱心なファンが「April!!」と叫んだため、キーが「シー」と言ってウィンクする一幕も。

「昔は有名なハコでやったもんだよ、Whisky a go goとか、Rainbowとか。」
「Hollywoodだね」
「最初の頃はストリップバーで演奏してたんだ。
あの頃は…最高だったな(ニヤリ)。」

当時はけっこう恥ずかしい衣装とでっかい頭でPVを撮影していたようですが、
物々しいしぐさでベーシストが山高帽を取り、バンダナを取ると、見事な丸坊主
観客、爆笑。
途中でギターのシールドがイカレたらしく、交換する羽目になってしまいまいた。
そんなの全くお構い無しで、ベーシストは「だったら撮影しようぜ!」と
デジタルカメラを持ち出して、右から左へと撮影しまくる。

シールドが復帰してからはカジキマグロ担当のメンバーが大はしゃぎ。
アンプに乗り、舞台端ギリギリまで降りてきたり、果ては舞台から降りて
柵に登り、最前列の人たちとハイタッチ。
私もしてもらいましたが、強烈な勢いでしたw
彼が3列目以降あたりの人とハイタッチしようとしたため、
最前列の人たちは強烈な肘鉄を脳天に食らっていました。
そのうちDVDが発売になるはずですが、目から火花を散らしている黒髪がいたら私です。
「ごっち〜ん!」って音したもの、本当に。

「Double Crossという曲をやるよ。
これはまだCDに収録されていないんだ。
みんなが気に入ったらレコーディングするから、反応を教えてくれ!」

演奏された曲は確かにキーボードが古い感じはしましたが、
ポップなメロディとハードなギターが絡んだ典型的なメロディアス・ハード。
メロディもよかったし、サビを繰り返しているうちに観客からも一緒に歌う声が聞こえてきました。
もちろん観客は自分たちがCD製作に間接的にでも関われることが嬉しそう。

最後は彼らの一番有名な「April」。
これはかっこよかった!!
ごっつい見た目に似合わない叙情たっぷりの声のベースヴォーカルが歌い上げて、
メンバー全員が縦にしっかりリズムを刻む。
後から追いかけるコーラスはタイミングもハーモニーも絶妙!
ベースヴォーカルの人はつぶらな瞳で斜め上を見上げ、先ほどのハイテンションから一変、
感極まったような表情で歌い上げていました。
初めてライブを行う地でファンが拳を突き上げながら「April, ain't no fool」と一緒に歌っているのです。
これはやっぱりアーティスト冥利に尽きるでしょう。
必ず戻ってくる、と力強く宣言して、ステージから去りました。
このバンドは間違いなくファンを増やして帰ったことでしょう。



みんな楽しみにしているものは同じ。
元JOURNEYのヴォーカル、スティーヴ・オウジェリの生歌です。
ロディアス・ハード、というかこのフェスに来ている人にとって、
JOURNEYというのは必要欠くべからざる最重要バンドです。
その伝説的なバンドに正ヴォーカルとして加入し、アルバムを残した
ティーヴ・オウジェリは、言ってみればiconのような存在。

顔も声もペリーに似ているのですが、それにしてもオウジェリも上手かった。
そして、何より風格がありました。
ステージに立ち、両手を広げてニッコリ笑った。
それだけで、ステージに柔らかく暖かい空気が広がるようでした。
彼の人柄はわかりませんが、落ち着いた、和やかな笑顔はとても素敵で、
人目を惹く暖かなカリスマ性を感じました。
ファンの歓待にも嬉しそうにニコニコと応えてくれる。

JOURNEYの頃より体型は少し弛んだ気はしますが、まぁ若いわけじゃないしね。。。
相変わらず、ほんのり甘さのある軽やかな歌声は絶品!
JOURNEY脱退の理由は喉に感染性の病気を患ったから、と聞いたことがあるのですが、
そんなことは微塵も感じさせません。
その前のWhite Sisterがヤンチャで暴れん坊なステージを繰り広げていたので、
温かみのある大人なステージングがとても心地よい。

メンバーにはキーがいなかったためか、堅実な演奏の上に乗った
コーラスと、その更に上を飛んでいくヴォーカルが際立って、
派手さのない演出が本当に笑顔を誘う。
「Chains Of Love」でさっそく聴けた軽やかなフェイクと最後のアカペラのコーラスには
心溶かされます。
よくギターを弾きながらこんなに見事に歌えるなぁ…。
歌うことが本当に楽しそうで気持ち良さそうで。

「Stay With Me」なんて、こんなに優しい声で「Stay with me only for a lifetime」
なんて歌われた暁には、女性ファンの目がキラキラしてしまうのも当然。
ギターも派手ではないけれど味のあるサウンドとプレイが光る好演。

最後はなんとJOURNEYの「Stone In Love」!!
本当のJOURNEYのヴォーカルによる演奏です。
これは燃えた。
誰もが知っているあのリフで、もう見渡す限り一面誰もが興奮している。
最初から最後まで、完璧以上の歌唱です。
張りがあるのに柔らかくて暖かい質感の声はまさに絶品。
FirefestではMitch Malloyも歌った曲ですが、やっぱりオウジェリが本家ですねっ!



「Danger, fxxkin' Danger!!」
観客とMCの人がいっせいに拳を振り上げ、ギターの轟音が鳴り響く。
ステージに登場したテッド・ポーリー。
長髪の金髪も派手だし、ギターのロブ・マルセロのプレイも派手だし、
登場していきなり水を噴き上げるパフォーマンスも実に派手。
観客も大興奮で飛んで歌って拳を突き上げて。

すみません、ナメてました。
うめーー!!
見た目と話し方が典型的なバッドボーイズ系だったので、
あんまりチェックしていなかったのですが、
これは上手い!

ちょっとテッドのお肉が増量気味なのはちょっとアレですが、
張り、伸び、音程、キープ、全部「素晴らしい」と言い切れるクオリティ。
これは盛り上がらないほうがおかしい!!
後で調べてみたのですが、このバンド、初代ギタリストは
Megadethマーティ・フリードマンの後任で加入したアル・ピトレリなのですね。
知らんかった。
それにしても上手いわ。

MCがFxxkやMotherfxxker連発なのはもはやご愛嬌ですね。
そういうキャラだから仕方ない。
「Bang Bang」、「Naughty Naughty」、「Rock America」、など、観客はもう限界までノリノリ。
金髪を大きく膨らませたボリュームたっぷりのお姉さんが
肌も露に体をくねらせて踊っています。
普段はそういうのを見ると眉をひそめる真魚ですが、今日ばっかりは仕方ない。
踊れ、騒げ!
バッドボーイズ系ハードロックには頭の弱そうなパツキンのねーちゃんこそがふさわしい!

ロブは終始弾きまくり。
赤いギターも派手なら目にも眩しい金髪も派手。
でも、見た目だけじゃなくてメロディアスで音数の多いソロをばっちり決めてくるあたり、
きっちり実力派。

「俺、別にカメラで撮られるのは一向に構わないんだ。
黙ってても数日のうちにYoutubeで見ることになるからな!
だったら俺たちの方からupしてやろうじゃないか!!
おい、カメラ持ってるヤツ!
撮影するぞ!!」

観客はこれには苦笑い。

「俺たちからYoutubeによろしく言ってやろうぜ!!
せーの、3、2、1…Hello Youtube!!」

この模様は、Youtubeで大量にご覧頂けますw
バラードも、こんなノーテンキそうなバンドから出てくる音とは思えないほど
繊細で美しい。

「今日はサプライズ・ゲストがいるんだ、きっとみんな驚くよ」

ニヤリ、と得意そうな笑顔で舞台の中央を譲ったテッド。
「Under The Gun」のイントロのバラード調の物悲しいキーとギターが流れる中、
はにかんだ笑顔を浮かべて登場したのは、ポール・レイン。

これは嬉しい。
初日は見逃してしまったからね。
歌い始めてびっくり。
なんだ、これは!?
鬼のように上手いぞ!?
バラード調のところは切々と、テンポが上がってからは、
太いまままっすぐ張り上がるクセの無い声で正面切っての熱唱。
長い音を伸ばすフレーズでは、本当に全く音程がぶれない。
それどころか、出せば出すほど倍音が響いてくる。
メロディと感情が結びついたら歌になった、みたいな、心の底からの熱唱。
これは思わずびっくり仰天でした。
ライブでこんなにはっきりと倍音を聴いたのは初めてです。

どの曲かは失念してしまいましたが、なんとTykettoのダニー・ヴォーンが
コーラスで手を叩きながら歌っていました。
首から関係者パスをぶら下げたままw

ダニーとポールの友情出演といい、80年代終盤から90年代ギリギリの
アメリカのメロディアス・ハードの仇花が咲き乱れる様子を、
しっかりと目に焼き付けることが出来ました。
叫び狂って踊り狂った観客も、大満足で、盛大な拍手を送っていました。




大トリは、このバンド。
CDで聴いたC.J.スネアの声は非常に特徴的で、
この声でライブで歌いきれるのかちょっと疑問に思ったのですが。。。

登場したメンバーは、相応に歳をとっていました。
ベースなんか、「初老」って言ったら言えるくらいのふけっぷり。
全身黒に身を包んだヴォーカル。
髪は短く、ヒゲ面。
あれっ、ヴォーカル変わった?
しかし、よく見ると大きくてキラキラした瞳は昔のまま。
少年のような瞳のC.J.スネアその人でした。

歌いだしてまたびっくり。
あのまんまの声です。
見た目は今のポール・ロジャースみたいな渋い雰囲気になっていますが、
出ている音はデビューアルバムのときの勢いのまま。
ビル・レヴァティもいるねっ☆
ベースのおじいちゃん(失礼)は、C.J.を越える高音担当で、クリアなハイトーンが聴こえてきます。
ドラムのコーラスも上手いこと上手いこと!
全身でぶっ叩きながら、これもまたパワーのある綺麗なハイトーン。
ドラムを叩きながらマイケル・フォスターのヴォーカルで
ライブでも1曲やったくらい上手い。

コーラスが最強に上手い。
こういうジャンルは演奏は鉄板じゃないといけないし、
加えてコーラスが上手くないとライブで全然盛り上がらないけれど、
ここまでコーラスが完璧だと、それだけで楽しいよね。

序盤でいきなり「All She Wrote」。
これには観客も大喜び!
ハードなリフは今聴いてもやっぱりかっこいい。
マイクスタンドを傾けるC.J.はいい歳のとり方をしていて、やっぱりこれもかっこいい。
サビのコーラスの厚さ・熱さといったら!
叩きながらスティックをまわすドラムも華やか。
おっさんになってもこの軽やかなスティックさばき、ギターを辿る指さばき。
こういう鉄板を愛するメロハーファンの溜飲を下げまくるパフォーマンスです。

C.J.がキーの前に座り、シンセを奏でて始まった「Once In A Lifetime」では
灯されるライターの火。
カップルで来ていた観客は抱き合ったり見つめあったりして。
普段だったら不愉快になる真魚ですが、このときは許してしまおう、と思いました。
ロディアスなギターやアルペジオはロマンチックだし、
昔より深みを増したヴォーカルはやんちゃにセクシーさを加えているし、
分厚い鉄壁のコーラスはうっとりするほど綺麗だし。
最後のアルペジオとファルセットが終わると、暖かい拍手と歓声。

舞台の袖にはスタッフたち、そしてここにもダニー・ヴォーン。
腕を組みながら笑顔で一緒に歌っています。
この人、本当に音楽が好きで仕方が無いんだろうな。

「Reach For The Sky」はハードなリフが炸裂して、
ギターキッズは思わずヘドバンしながらエア・ギター
それ以外は拳を突き上げてサビを一緒に歌う!
コーラスの一体感が格別で、バンドが結束している感じが非常にいい。
ドラムの躍動感も見ているだけで爽快!

袖のスタッフ(実はTykettoのサポートのギタリスト兼任)が
ギネスビールを注いでC.J.を手招きすると、
「あぁ、この瞬間を楽しみにしていたんだよ!」
と言いながらチョコチョコと小走りに袖に近寄って、一杯受け取った。
ニッコリ笑って(この人、本当に目がキラキラしていて少年のようです)、
グイっと飲む!
飲む!
そして飲み干した(イッキしちゃった)。
そして2杯目を注いで待っているスタッフ。
さすがにそれは笑顔で断った。

そしてもちろん「Don't Treat Me Bad」!!
やるのはわかっていたけど、これは嬉しかったなぁ!
やんちゃっぽいハスキーヴォイスが気持ちいい。
Bメロでかき鳴らされるアコギの上に重なる重厚なコーラスは、
観客が上ハモも覚えていて歌っているのです。
最後まで衰えないヴォーカルはマイクスタンドさばきも華やかに。
サビ後のハイトーンシャウトも完璧に決まったし。
観客はちゃんと「ウォーオーオーオー♪」が歌えて嬉しそう。
もちろん私もだけど、ね♪
最後の最後のハイトーンも突き抜けんばかりの鮮やかさ!
とうとうあの声のまま歌いきってしまったよ。。。

「Overnight Sansation」をやってくれなかったのはちょっと残念だけど、大満足です。


最後は主催者挨拶。
袖にはTykettoのサポート・ギタリストとまだいる、ダニー・ヴォーン(苦笑)。
手作りで作り上げたこのイベントの大変さ、
音楽を心から愛して世界中から駆けつけてくれたファンへの謝意を、
うるんだ目で語っていました。
みんなが買ったチケットは、バンドを招聘する経費に使われた、との言葉が印象的でした。

Pretty MaidsはRyanairのキャンセルで参加できなくなってしまった。
David Readmanは翌日お供もスタッフもメンバーも誰もつけず、
自分ひとりでトランクを転がして徒歩でホテルからNottingham駅に向かい、電車で会場を後にした。

これらの事実から、いかにこのイベントがカツカツかよくわかります。

そんなにペイもよくないだろうし、フェスティバルだから
自分たちだけで2時間とか演奏できるわけじゃない。
待遇だってきっとそんなにいいわけじゃない。
それでも遠路はるばるイギリスまで来てくれたバンドの皆さんに、心からの謝意を捧げます。
私はたまたま(?)イギリスに住んでいますが、
その他世界各地からFirefestを観に来た観客たちの熱意にも頭が下がります。

一生に一度は観てみたい、と言われていたFirefest。
参加できて、本当に心から嬉しく思います。

一人だから参加しようかどうしようか、と思っていたことなんてどうでもよくなりました。
ここにいる人は、皆同じような音楽を愛している仲間です。
ステージの下にいる人、上にいる人、裏にいる人。
みんな、本当にいい笑顔で会場を後にしていました。

きっとそのときの私の顔も最上級の笑顔だったのだろうな。


来年も必ず参加します。


…休日出勤がなかったら (ノ_<。)


おまけ。
帰り道にばったり出くわしたDavid Readman。
こういう人を探していたら絶対に見つかりませんよ。
→ http://uk.youtube.com/watch?v=mcwC8k5MOA4

面影は十分すぎるくらいにありましたが、
…ん〜、あと8キロくらいは落とさないと、かな?

ライブレポート?体験記? 〜Firefest Day 1〜


今後参加される方へ。
以下、参考になさってください。
たぶん今後も同じヴェニューでやるはずなので。
場所はイギリスのノッティンガムの「Rock City」というライブハウスです。


1.平べったい靴で行きましょう。2日間各日10時間以上いるのです。足は労わりましょう。

2.最前列を取りたい場合は、開場の1時間ちょっとくらい前に到着していればたぶん大丈夫。
  早めに場所を取ることをおススメします。観客の大多数を占める西欧系はみんなデカいから。

3.当日現地入りする場合は、ホテルのチェックイン時間を確認しましょう。
  会場時刻の2時間前にはホテルにチェックインしておきたいものです。

4.朝ごはんはガッツリ食べましょう。ただし水分は控えめに。会場のお手洗いは綺麗ですが。
  夕飯がまともに食えると思うなよw
  夕飯用にカロリーメイトカップラーメン(お箸やフォークは忘れずに)を持ってくるのも
  賢いやり方です。
  終了時刻にはだいたいどこのお店も閉まっていますから。

5.複数で行く場合は、1人が会場で入場列に並んでおきながら、もう1人がお昼ご飯を買うと便利。
  会場の近くにはスタバがあります。ちょっと歩くとケバブ屋さんやハンバーガー屋さんもあります。

6.メンバーから何かもらいたい(ステージ上に貼り付けてあるセットリストなど)場合は、
  最前列の柵の内側にいる白いポロシャツに「Security」と書いてあるおじさんに言っておきましょう。
  都合してくれることもあるそうです(と隣で観ていたオーストラリア人のおっちゃんが言っていた)。

7.一人で来る女性の方は、ホテルは大通り沿いに取るか、帰りはタクシーをすすめます。
  決して治安が良さそうな雰囲気はしません。タクシーは大通りに出ればすぐ捕まります。
  まぁ、日本以上に治安がいいところはあんまりないですけどね。
  駅までは約徒歩15分です。  

8.冬時間/夏時間の切り替えに注意。ネットで事前に日付を注意しておきましょう。
  イギリスには夏時間/冬時間という制度があります。
  今年は冬時間への切り替えが2日目・10/26の早朝だったので、
  知らずに「夏時間の開場時刻・12時」(冬時間13時)に来た人は
  既に演目が始まっていて「?」という状態に陥ったり、最前列を狙っていたのにもう無理だったり、
  なかなか大変そうでした。



Talon 12.30 – 13.30
Loud and Clear 13.50 – 14.50
Paul Laine 15.15 - 16.15
Valentine 16.40 – 17.45
JSSoto 18.10 – 19.15
Pink Cream 69 19.35 – 20.55
Tyketto 21.15 – 22.30


世界中のメロディアス・ハードロックマニアが集まるイギリスで開催されるフェスティバル。
一度でいいから行ってみたい、と思っていたのですが、
今回はイギリス駐在期間中、ということで行かない手はない。

参加してきました!

が、休日出勤で働いて、仕事終了後に直で向かったため、1日目は遅刻せざるをえませんでした。
到着した時点でPaul Laineが終了してしまっていました。
なので、Valentineから観ました。

1日目は6時間(途中参加のため)、2日目は11時間30分にわたるイベントで、
混雑のあまりメモは取れませんでした。
加えて、全てのバンドの曲を事前にチェックはしておりません。
従いまして、セットリストは一部のバンドの一部の曲にとどまることを
予めご了承ください。

中には1曲も知らないミュージシャンもいましたからね(苦笑)。
また、当レポートに曲目が書いてあっても、演奏順のとおりとは限りませんので、
ご了承ください。

趣味で書いているレポートなのでクオリティを保証する義務は無いのだけれど、
やっぱりいい加減な内容ならそれなりにお断りをいれておかなくてはね。


では、長くなりますが、はじまりはじまり〜。


盛大な「Hugo!」コールに誘われて、看板Vocal、Hugoを擁するValentine登場。
本当に、Steve Perryによく似ている。
少しAndre Matosにも似ている。
そして、本当に上手い。

乾燥が酷く、風邪が流行っているので空気がとても悪く、Hugoも喰らってしまったらしく、
非常に喉の調子が悪そうで、何度も激しく咳き込むような仕草や
首に手を当てて舌を出し、「声が出ない」仕草をしていました。

確かにやりづらそうでしたが、声だけ聴いたら絶好調としか聴こえません。
天にも昇るほどの軽やかな高音が縦横無尽に駆け巡る。
このレベルのヴォーカルになると、音を外すことの心配なんてしなくていいんです。
4度下がる(ラからミとか)フェイクもペリーっぽい。
手を振り上げて首を左にかしげた姿も。
骨格が似ているんだから声が似るのは仕方が無い。

コーラスはインカムマイクのキー弾きと、やたら肩に力の入ったベーシスト(スペイン系かな?)。
2人ともとても上手い。
こういうジャンルの音楽ってコーラスが重要ですが、これくらい上手いコーラスがいれば安心!
ギターはイタリア系っぽい顔立ち。
クリクリの髪の毛がニール・ショーンっぽい。
ニールっぽいのは髪の毛だけではなく、ギタープレイもしかり。
音が太くて丸く、メロディのセンスも抜群にいい。

キーはモダンな味付けにした80'sといった趣で、シンセやピアノやストリングスなど、
幅広く使いこなしていてgood。
たしか「One More Chance」っていうふうにHugoが紹介していた曲だったと思うんだけど、
全楽器を揃えたキメがバッチリ決まって、観客も喜んでるし、
メンバーもHugoの喉の調子が悪かったものの溜飲を下げた様な会心の笑み。

新譜から、と紹介された「Pick Up The Pieces」という曲では
高音が上がりきらず、Hugoも顔をしかめて非常に辛そうでした。
が、この曲を境に声の調子が戻ってきたらしく、「なんか調子が戻ってきたよ〜!」
と非常に嬉しそう。
「Tears In The Night」は本当に綺麗だった。
キーがキラキラしていて、叙情溢れるHugoのヴォーカルが胸を打つ。
ビブラートをきかせながらマイクを引いていくと、綺麗な声が尾を引きながら消えていく。

どこまで出るんだ、と不思議に思うほどのハイトーンをガンガン出しまくり、
ギターソロの上ハモをヴォーカルで歌うという驚異のパフォーマンスを繰り出して
観客はもう大喜び。
最後はみんな楽しみにしていた「No Way」。
こぶしを突き上げ、ギターもキーも一層華やかに。
CDより高音のアタックが強く、ずっとハード。
曲の途中で出てくる超高音も完璧以上に歌いこなし、観客も大興奮でサビのコーラスを一緒に歌う。
キーのオケヒットもバッチリ決まった。
うん、やっぱこうじゃなくっちゃね!!



本当に上手い、かっこいい、華がある!!
素晴らしいフロントマンです。
ヴォーカル、というよりフロントマン。
モノトーンで決めた服装もセンスがいい。
顔が小さく、背が高く、手足が長く、アクションがいちいち派手で色気がある。
観ていて本当に楽しいのです。
ギタリストはメイデンのスティーヴ・ハリスっぽい(ヒゲが濃く、黒髪パーマの長髪のおじさん)が、
コーラスはなかなかどうして透き通るようなハイトーン。
加えてかなりのテクニシャン。
アメリカから来たというファンによると、「彼は何でも弾けるわよ。イングヴェイの曲だってね。」
とのこと。
ベースは若く、パンキッシュな雰囲気の好青年。
彼もかなりのテクニシャンで、鼻の上に皺を寄せながらコーラスを取る姿がなかなか悪童っぽくて可愛い。

「Heathrowに着いたのが11時間前だよ。いい天気だねっ(本当は雨)!」

とか言いつつ一音も外さず、ディープで張りの有る声でガンガン熱唱。

「時差ボケを言い訳にする気も無いけど、本当はこのワイヤーが嫌いでね…」
(彼は本当はワイヤレスマイクじゃないと動き回れないのでイヤらしい)
とぼやきつつ、そのシールドをクルクルと腕に巻き取る姿でさえサマになる。

ベース/ヴォーカル/ギターが一列になってハモる
「Eyes Of Love」のかっこよさって言ったらなかった。
もちろん観客はこぶしを突き上げて「Eyes Of Love!!」。
気持ちよすぎる…。
身のこなしがとにかくかっこいいのですが、これはもう天性のものなのでしょう。
動きひとつひとつが…なんていうのかな、絵になる、というか。
「Mountain」という新譜からの曲の動きはとりわけセクシーだったなぁ。

アコースティックセットに入ったときに、アコギにシールドもストラップも無く、
流石にジェフ、苦笑。
スタッフに笑顔で
「脱いで詫びろ!」
と言ったところ、凄い中年太りのスタッフがTシャツを本当に脱いで登場してイスを渡す。
これにはメンバー爆笑。
ギタリストが「これじゃFirefestのDVDが変態ポルノになっちゃうよ!」
と笑っていました。

その後、キーボードを搬入してのアコースティックセット。
ジェフが軽やかにステップを踏みながら曲中に搬入を手伝っていたのが印象的でした。
「Broken Man」というこれまた新譜からの曲は、
原曲より遥かにアドリブを多用して、非常にソウルフルでフィールたっぷりの歌いまわし。
ハードなセットではシャウトを連発していたのに、このレンジの広さが彼の凄さです。
それから、JOURNEYの曲も一節やってくれました。
「Faithfully」だったかな?ちょっと忘れちゃったけど。。。

その後、バスケのユニフォームに衣装を替えてからはヒップホップなどを交えたダンサブルなセット。
「Play The Funky Music」、「We Will Rock You」、「I Love R&R」、「Macho Man」、
「Stayin' Alive」など…。なんという幅の広さ。
想像してください。
ティーヴ・ハリス似のギタリストが「Macho Man」で軽やかにステップを踏みながら
楽しげにギターを弾いているところを。
「Yo, yo, yo, yo!」と観客を煽っているところを。
3人が1列に並んでSaturday Night Feverのフリをやっているところを。
ステキなカオスですw

ベーシストは基本ピック弾き、指弾きのときはピックを口にくわえ、
タッピングのときはなぜかぺロリとピックをなめておでこに貼り付けて弾きます。
最後、意味がわからんw

とにかくとにかく、エンターテイメント性の高い楽しいステージでした。
最後にバラード調に歌いだした「I'll Be Waiting」ではじらしにじらして、
「Tonight!」でハードロックに戻ったときの観客の喜びようといったら。
こぶしを突き上げて「オーオーオオー!」とやったら、もちろんジェフも笑顔が弾けるワケです。



あ、スタッフがシールドをつなぎ始めたぞ、と思ったら
デニス・ワードでした(失礼)。
すっっっごくい〜感じのホンワカした雰囲気を醸し出していました。
とてもツーバスドコドコバンドのベースやメタル界の敏腕プロデューサーとは思えません。
また、個人的にはあんまりアメリカ人っぽくも見えません。

「Children Of The Dawn」のS.E.が始まって、大歓声の中、デイヴィッド・リードマンが登場。

…なんだ!? ひょっとしなくても、太ったなっ!?
お腹のボタンがぱっつんぱっつんで危ないことになってるじゃないですか!
…イギリス人だもんね…。。。

しょっぱなからずいぶんとハイトーンの曲ですが、
Hugo、JSSと完璧以上の歌唱が続いては、デイヴィッドのこれまた完璧以上のヴォーカルも、
「へぇ、上手いなぁ」くらいです。
彼が悪いんじゃない。この日登場したヴォーカルが、いずれ劣らぬ超絶クオリティなだけです。
それにしても、よくこんなに上手いのが一堂に会したものだ…。
Talk To The Moon」、「Hell's Gone Crazy」、「Lost In Illusions」、「No Way Out」、
たぶん「I'm Not Afraid」もやってくれたな。
「Do you like it like that」も。
この曲はやっぱりみんなサビを口ずさみながら3回拳を突き上げる。
その光景を見て、メンバーは目をキラキラさせて喜んでいました。
PC 69の曲は「Wo〜」みたいなハミングパートがけっこう多いのですが、
よく見るとメンバーの口もそう動いている。
もちろん観客も。

こんなにハードなのに、とうとう一回も危ないシーンを見せずに、
これまたCD以上の超クオリティで歌いきってしまった。。。
どの音域でも、音圧が一切落ちないのです。
ベースをガシガシ弾きながらハモり倒すデニス・ワードも相当凄い。
ツインギターはせっかく2人いるんだから、もうちょっとツインでハモってくれると美味しいかな☆
歌モノハードロックとメタルの中間にある感じのバンドなので、
ガンガン刻んでくれるギターが心地いい。
けど、もうちょっと目立ってもいいんじゃないかなぁ。
何となくステージを見ていて、「人が良すぎるような気配」「俺が俺がと出しゃばる気がしない」
ような雰囲気を感じてしまいました。
もうちょっと暴れてくれてもいいんだよ
(Day2で観た某バンドはいささか暴れすぎていましたので、足して2で割ったらちょうどいいかも)。
特にウヴェ。
ソロを取るアルフレッドもそんなにフラッシーなプレイをするわけじゃないですが。
彼らはファンと目が合うと凄くニコニコしてくれて、ファンもやっぱりノリノリで
こぶしを突き上げてお返しをするわけです。
なんだか本当に人が良さそうなバンドだなぁ(苦笑)。

「Do You Like It Like That」ではデニスが一部完全にソロでヴォーカルを取るところがありました。
Khymeraが大好きでそこからPink Cream 69に入った変わり者の私としては、
CDそのままの彼のヴォーカル(そしてコーラス)が聴けるのが嬉しくて仕方がありません。

デイヴィッドは観客に見せるパフォーマンスのジェフと少し違って、
観客に訴えかけて、観客と一緒に楽しもうとする感じです。
観客を指差して、「そこの人、いいよ!」みたいな。
目をむいて笑いかけたり、Vサインをかざしたり、こぶしを突き上げたり。
そうすると、観客もそれを返してくる。
それがメンバーの笑顔を誘うらしく、メタリックな演奏なのにみんなとてもにこやかです。
特にイギリスはデイヴィッドの故郷ですから、彼の顔がデフォルトでニコニコなのはそれも理由でしょう。
(痩せたら)ルックスの(もっと)いいデイヴィッドがそんな風に観客を覗き込むようにして
ノセるもんだから、特に女の子は大興奮。
余談ですが、ライブ終了後に2人のアメリカ人の女の子が、
デイヴィッドがいかに美しいか、いかに自分が彼を愛しているかをとうとうと語り合っていました。
幸せなまま大きくおなりよ、少女たち (^-^)

…最終日翌日に駅に向かう帰り道でたまたま出くわしたから話しながらNottingham駅まで一緒に行った、
なんて言ったら殺されそうだなw

「明日も俺Notthinghamのどこかでライブやるらしいから、
今夜は(ビールじゃなくて)紅茶で一杯やるかな〜」と笑うデイヴィッド。
メンバーもケラケラと笑って、デイヴィッド苦笑。
「イギリスに戻って来られて嬉しいよ! 前回は母が来てたんだけど、耳栓付けてた(苦笑)」
などなど、この軽く自虐的な発言がやっぱりなんとなくイギリス人だなぁと思うわけです。

最後はなんと「No Woman No Cry」。
彼らのカバーはセンスが面白くてけっこう好きなのですが、
こういう「ハードロックのイベントです」と銘打っている場所でこういう曲を
サラッとやってしまえるのは凄いなぁ、と思います。
彼らがやると、洗練されたポップスに聴こえます。
メタルバンドがやるレゲエも悪くないね。


1日目のトリのバンド。
Youtubeで聴いたダニー・ヴォーンの声が凄く気に入ったので調べてみたら、
UFOのピート・ウェイと組んでいたのですね。
そりゃ下手なはずがないだろう。

「Lay Your Body Down」で始まった彼らのステージ。
駆け込んできたダニー・ヴォーン。
ルックスで売るタイプではありませんが、多少お肌がくたびれた以外はデビュー時と
全く変わらない外見。

それより何より驚いたのは、CDを遥かに凌駕する物凄いヴォーカル。
なんだ、これは?
CDじゃ6割くらいしか力を出して無いんじゃないか?
最前列近くで観ていたのですが、マイクなしでもガンガン声が響く響く。
CDより遥かに深みがあってドスの効いた物凄い声です。
聴いている人がやられそうなくらいに強烈です。
どこから声が出てるんだ? アンプでも内蔵してるんじゃないの?
細い体全体をバネのように揺らしてリズムを取る。
リズム感も素晴らしい。
ドラマーもベーシストも物凄いグルーヴを作っているので、
ダニーのヴォーカルもあわせて圧倒的な迫力です。
…これは凄い…。

ツインギターもベースも、もちろんヴォーカルも、ところ狭しと駆け回る。
ヴォーカルの迫力と演奏の相乗効果で、思わず頭が揺れる躍動感。
2曲目でいきなり大好きな「Wings」。
テンションあがるわ。
こんなに綺麗にサビを歌われたら、手を振らざるを得ないでしょう。

ダニーの動きは多少挙動不審なときもありますが、
これだけ動きながらこれだけ歌えれば十分を通り越しています。
バンドの演奏にも非常に勢いがあってよい。
ただ、新入りのP.J.のソロはテクはあるけどあんまり感心しなかったな。。。

「ミュージシャンをやっていると、人生で1曲や2曲、
‘僕にもこんな曲がかけたらな’と願うような曲がかけることがある。
これはそんな曲の1つだよ。…本当にそう思うんだよ。」

彼は本当に天才肌のミュージシャンなんだろうな。
始まったのは、「Standing Alone」。
間違いなくこの日…いや、私が今まで全てのライブで聴いたなかでもトップクラスの
渾身の絶唱でした。
言葉が伝わらなくても心動かされる、本物の魂からの絶唱でした。
もう、動けませんでした。
「Standing Alone」です。
「I just don't want to be standing alone」の部分では、全身から声を振り絞るかのような声。
呆然と立ち尽くしてしまいました。
この人、本当に凄い。

結局、デビューアルバムからの曲はほとんどやったのかな。
最後はもちろんこの曲。「Forever Young」。
これは一緒に歌わなきゃ!
あれだけ歌っても、動いてもまだまだ声は出る。
大きく脚を開いてリズムを取るダニー。
メンバーも同じようにリズムを刻む。
観客は拳を、指を突き上げ、サビを大熱唱。
ああ、なんて熱いんだろう。
Kickin' ass!!
最後のヴォーカルの熱唱熱唱また熱唱の部分もやっぱり原曲以上の圧倒的迫力で歌い上げて、
完全燃焼。

…ダニー・ヴォーン、凄いよ。凄すぎるよ。。。




♪♪♪


総括。

今まで私が聴いてきた音楽は、まだまだ狭かったです。
世の中にはこんなにも素晴らしいミュージシャンたちがいるのだと、
とても嬉しくなりました。
これだけ素晴らしい曲と演奏と歌唱とパフォーマンスを、
こんなに小さな箱で、こんなに間近でたくさん観られたことに感激を抑えられません。

これがまだ初日です。
2日目の感想は後日書きます。


今日は休ませてください。
水曜日からちょっと急がしすぎて、まともに食事を摂らずに乗り切ってきたので、
せめて今日はゆっくりします。

Firefest、行ってきます


最近けっこう忙しくてなかなか更新できず、申し訳ありません。


先日、Scorpionsのロンドン公演に行ってきました。
前座がウリ・ジョン・ロートのバンド。

本編ではなんと、ウリのほかにマイケル・シェンカーまで登場してくれました!!
しかも、すっかりメンタル的に安定したようで、
「Cry For The Nation」のPVを髣髴とさせる髪型で白黒のフライングVを携えて登場。
昔より少し恰幅の良くなった印象はありますが、
実兄のルドルフ・シェンカーと向かい合って笑顔でリフを奏でる姿には興奮を抑えられませんでした。

加えて、クラウス・マイネのヴォーカルとシェンカー兄弟&マティアス・ヤプスのギターで
「Doctor, doctor」をやってくれました。
これにはもう悶絶です。
やっぱりいいバンドですね!!



さて、Firefestです。
残念ながら休日出勤があるため、2時間ほど遅刻していくことになりました。
が、参加できるだけでも十分幸せってモンです。

Pink Cream 69、Jeff Scott Soto、Tyketto、Danger Danger、Firehouseなどなど、
有名バンドが目白押しです!!

…Pretty Maidsが、Ryanairのフライトキャンセルのあおりを食って
出演取りやめになったのには、開いた口がふさがりませんでした。

あれほどのバンドがなんで格安航空会社でフライトとってんのさ。
今回は思い切ってちょっとお高いホテルに泊まることにしたのですが
(そんなに観光地でもないので、4つ星でも安いのです)、
「もしかしなくても、バンドたちが泊まってるホテルより高いよね?」
という感じです(爆)。

時間はかかるかもしれませんが、レポートも書きたいと思います。
開催は明日から。


燃えてくるぞーーー!!

ウェールズから帰って(からだいぶ経ちましたが)

truefish2008-10-05



ウェールズまで一人旅してきました。
週末と代休をくっつけただけの、本当に小さな一人旅。
初めて全部一人でやりました。
ルートの確認からホテルの手配から行く場所の確認と現地の交通手段まで。
…大したことないなw


ホテルというかB&Bの居心地は凄く良かったし、
移動はスムーズにいったし、場所のチョイスもよかったと思うし、
何より天気に恵まれまくって絶景を超晴天の日に拝めたのが本当によかった。
旅先で話した人はみんな気さくでいい人だったし。

不満は料理だけでしたw

登山鉄道にも無事乗れましたが、山頂が工事中のため7合目まで。
にしても景観は流石に見事で、行った甲斐がありました。

青い空と岩山、低い茂みと草むら。そこに転がる身の丈の数倍はある巨石。
その合間を縫って滝が落ち、小川が流れ、羊が草を食む。
湖には山が鏡のように映りこむ。

繊細さと雄大さを併せ持つ絶景でした。
素晴らしい!!

山に到着して、ウェールズ出身のミュージシャンの曲を聴いてみたのですが、
かれているのに湿ったような、霧がかかったような雰囲気と
冷たい風と、荒れてるわけではないのにどこか優しくない(で寂しい)海とが
マッチして、なんだか凄く納得してしまいました。

海岸沿いを散歩していたら、海難事故で亡くなった人を悼む石碑がありました。


「海に出て 必ずいつも戻ってこられるものは 波だけ」

海の恐ろしさ、というより、ため息のような寂しさを感じました。
これがウェールズなんだろうな、と。


音楽の話はありませんが、再来週はScorpions、その翌週はFire Festです。
トミー・デナンダーとスティーヴ・オウジェリ、デニス・ワードと彼のPink Cream 69、
デイヴィッド・リードマンなどが観られるのが楽しみです!!

またですか…


Rockin' FieldではVision Divineからミケーレ・ルッピが脱退したため、
楽しみにしていた彼の生歌唱が聴けず。

Fire Fest Vでは、間違いなくラインナップ内でトップクラスの知名度を誇るトニー・ハーネルが家族の事情で
ステージをキャンセル。
(家族の誰かが重い病気だそうです)

orz


生「Intuition」をものすごーーーーーーーく楽しみにしていたのに…。
もう涙ちょちょぎれます。
でも、きっと本人のほうがもっと大変な思いをしているんだから仕方ないね。

彼の穴を埋めるバンドは召集しないのかな?
今年のFire Festは最初もう2バンドくらい予定されていたようですが、それを持ってくるのかな?
結局出ないことになったその2バンドか何かの名前はFire FestのWebサイトで見た覚えがあるのですが、
「聞いたことないや」というレベルでした。

トニーの穴を埋めるのは大変だぞ。

日本からFire Festに来る人っているのでしょうか。
まぁ当日わかるのでしょうが、同じ趣味(しかもけっっっこうマニア)の人間が集まるのはちょっと楽しみだったりします。
もちろんフェスの様子はこの日記にあげるつもりです。
日本のン百人かン千人かン万人のメロハーファンの皆様に捧げます。

近況報告


おひさです。
ロンドンはもう秋です。
朝夕ともなると冷えてきて、マフラーや薄手のコートを発動している人も珍しくありません。
その一方で半袖って人もいるのがイギリスらしいんですがねw

仕事の忙しさは山を越えました。
先日初めて日付変更を会社で迎えました。
その日は事情があって朝7:30出社だったので、16時間30分勤務でした。
さすがに翌日エスプレッソをブチ込まないとデスクトップにヘッドバットかますところでした。

休日出勤もしたので、代休をとります。
行き先はウェールズのスノードニア国立公園。
ここの登山列車に乗りたいのですが、天気が悪いと運休しちゃうのです。
動いてくれるかなぁ…。


9月はライブの予定はありません。
来月はScorpionsとFire Fest Vです。
11月にはQueen + ポール・ロジャースです。
来年にはEDGUYのロンドン公演が決まりました。
チケットの発売はまだのようですが、これはぜひ行きたい!!


新譜情報もちょっとあります。

TNTはトニー・ミルズのヴォーカルで新譜が出ます。
トニー・ミルズの声も嫌いじゃないけど、やっぱり「Intuition」の奇跡を求めてしまうのは酷なのでしょうね。

超マイナーバンドだとは思いますが、Shadowmanというバンドも新譜を発表します。
曲もちょっと地味な感じですが、メロディアス系にしてはちょっと渋めの雰囲気がけっこう好きです。
ヴォーカルも演奏もそこそこ名のある・腕は凄くあるバンドの人たちなので、
(ヴォーカルは名手・スティーヴ・オーヴァーランド)安心して聴けますが、いかんせん地味です。
これなんて、とってもいい曲です→http://uk.youtube.com/watch?v=sIxjDVwbcxY


私が一番好きなバンドはB'zなのですが、どうあがいても店頭で新譜が買えないロンドンでは、
あせって新譜を買う気にもなれません。
それにB'zの情報なら日本にいる人のほうが遥かに詳しく早く手に入るでしょうから、
ここで書くメリットもありませんしね。

それに連中はほっといても超大量のファンが支えてくれるから、
私はもうちょっとマイナーなバンドに目を向けてみようかな、と思っています。


ではでは。

だいぶおサボりが酷くてごめんなさい…。

truefish2008-08-26



そうそう、イギリスで開催されるメロディアス・ハードの祭典、
Fire Fest Vへの参戦が決まりました!
2日フルで観てきます!!
最終日をフルに観るとロンドンまでその日のうちには帰れないんで、
1日お休みをもらうことにしました。

参加バンドはTyketto、Danger Danger、Firehouse、トニー・ハーネル、
ジェフ・スコット・ソート、Tall Stories(スティーヴ・オウジェリがVo)、
Pink Cream69、デイヴィッド・リードマンなどです。
イギリスに来た甲斐があるってなもんです。
トニーは「TNTの曲もやるよ」って書いてあるし、
ティーヴ・オウジェリはJOURNEY見逃しちゃったし、
なかなかにいいメンバーじゃないですか。


先月、イタリアはミラノにて開催されたRockin' Fieldsというフェスティバルに行ってきました。
感想をその日のうちにノートにまとめておいたので、
それを再編集してお送りいたします。


本当はVision Divineのミケーレ・ルッピとAvantasiaが目当てだったのですが、
肝心のルッピがライブを前に脱退してしまいました。
後任にはルッピの前のヴォーカルのファビオ・リオーネが復帰しましたが、
ルッピの超クリアなハイトーンのパートを歌いこなせるか、ちょっと心配でした。


場所はミラノのレナーテ空港からバスで15分ほど、イドロスカロという公演の端っこでした。

えぇ、「端っこ」です。
公演の入り口の脇に何が出来るわけでもない緑の一帯があって、
そこに「ほ〜らよ」ってな感じで舞台が組まれ、その周辺にわらわらとメタルTシャツのおにいさんが
群れている感じです。


ものすご〜く拍子抜け。


フェスティバル自体始めてのワタクシ真魚でしたが、
全般的にクオリティはなかなか高く、突如始まったモッシュピットに巻き込まれて
将棋倒しになった以外は楽しめました!

あと、偶然にも出演バンドのヴォーカルさんと言葉を交わして握手して頂く機会にも恵まれました。
ロック・メタル系のミュージシャンと実際に話すのは初めてなので、とても嬉しかった。
今回はネタバレはありませんが(日本では同じセットリストでのライブがないため)、
長いので「続きを読む」を発動します。

ちなみに、貼り付けた写真は今回のライブで撮った中で一番のお気に入りです。
Avantasiaで熱唱するヨルン・ランデ。
怖かった(違)…。

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